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「木質バイオマスエネルギー利用」はチップ、ペレットが増加

林野庁が取りまとめた2016年の「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」結果では、エネルギーとして利用された木質バイオマスの量は、木材チップが773万絶乾t(前年比12.0%増)、木質ペレットが21万t(前年比34.1%増)、薪が5万t(前年比2.6%減)、木粉(おが粉)が32万t(前年比12.0%減)で、木材チップのうち、間伐材・林地残材等に由来するものは192万絶乾t(前年比64.2%増)だった。また、木質バイオマスを利用する発電機の数は240基(前年から8基増)、ボイラーの数は1972基(前年から27基増)だった。

 

木材チップのうち間伐材・林地残材等に由来するものは、特に発電を行う事業所における利用が大きく増加(発電機のみを所有している事業所について前年比102.2%増)した(別添2)。また、発電機数は、前年に比べ8基増加しており、用途別に見ると、売電を目的としたものが16基増加した。これらのことは、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の認定を受けた複数の木質バイオマス発電施設等が稼働を開始したことにより、間伐材・林地残材等に由来する木材チップが多量に使われ始めたことを示している。

 

ボイラー数を用途別に見ると、暖房のみの利用が減少(12基減)する一方で、冷暖房や給湯に利用するボイラー基数が増加(それぞれ、23基増、29基増)した。このことは、ボイラーが従来型の暖房利用に留まらず、多様な用途に使われ始めたことを示す。

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