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カジカガエルの美声ここで聞ける 仙台市、生息地図ネット公開 /宮城県
- 2018/01/05
- 朝日新聞
- 宮城県
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「フィフィフィ……」。日本一美しく鳴くカエルとも言われるカジカガエルの生息地マップを、仙台市がインターネット上で公開し始めた。鳥のさえずりのようにも聞こえる美声は古来、シカに似ているとして「河鹿(かじか)」と愛(め)でられ、和歌にも詠まれた。
カジカガエルは水のきれいな川の上流部などに生息し、体長4センチほどのオスは初夏の繁殖期に美しい鳴き声を響かせる。仙台では町中に近いところでも鳴き声を聞くことができ、広瀬川のカジカガエルは環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた。
市は昨年5~8月にかけて市民らから情報を募り、集まった市内55カ所(一部重複)の生息地点をカエルのマークで表示。情報には、市街地に近い広瀬川の下流域も含まれていた。
マップは市ホームページの「せんだい環境学習館たまきさんサロン」特設ページ(https://www.tamaki3.jp/wildlife/index.html)にあり、カジカガエルの鳴き声も配信。市環境共生課の担当者は「改めてカジカガエルの美しさを認識して、仙台の豊かな自然を感じてほしい」と話している。