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シカの「ピャッ」+犬の「キャンキャン」 鳴き声あわせ、接触防止 鉄道総研が研究

 列車とシカが接触する事故を防ぐため、走行中の列車からシカと犬の鳴き声を流すと効果があることを鉄道総合技術研究所(東京都)が突き止めた。シカは線路から遠ざかり、車内から見えるシカが4割以上減ったといい、新たな事故防止対策として来年度中の実用化を目指している。
 鉄道総研によると、シカは危険を感じると、「ピャッ」という甲高い声を短く繰り返し、仲間に伝える習性がある。さらにシカが嫌いな犬の「キャンキャン」というほえる声を組み合わせれば、相乗効果でシカを寄せ付けない「忌避(きひ)音」になると考えたという。
 鉄道総研は、シカが出没する夕方から深夜にかけ、走行中の車両から3秒間のシカの鳴き声と20秒間の犬のほえる声を流す検証実験を実施。その結果、車内から確認できたシカの目撃回数は100キロ当たり7・5件で、何もしなかった時よりも約45%減ったという。
 今後は長期間の実験で効果を検証するほか、シカの出没地点で自動的に音を発する装置の開発を進め、実用化を目指す。沿線に民家がある地域では鳴らさないなど配慮するという。
 鉄道総研の担当者は「効果があれば、侵入を防ぐ設備を多くの場所に置く必要はない。山間部などでも有効で、鉄道会社に導入してもらえるシステムに仕上げたい」と話している。
 国土交通省によると、シカなどの野生動物との接触事故が原因となった運休や30分以上の遅れは、昨年度に全国で613件(前年度比185件増)あり、過去最多を記録した。

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