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まろやか、森の恵み 林業会社が木の実シロップ 美浜 /福井県

 木の実を原料としたシロップを、美浜町の林業会社「森と暮らすどんぐり倶楽部」が販売している。地域資源を活用しようと、十数年前に木の実のシロップ作りに挑戦。今年ようやく、安定供給にこぎ着けた。

 同社は、自然体験施設の運営など森の恵みを生かした事業に取り組んでいる。地域に多く自生している木の実の活用を目指し、2004年ごろからシロップ作りに取りかかった。
 メインで使うのは、町内に多く自生している「ガマズミ」だ。地元出身の松下照幸社長(69)は「小さい頃によく食べ、慣れ親しんだ味だった」と話す。
 ガマズミは秋に直径5ミリほどの赤く、酸味の強い実をつける。その実を砂糖と混ぜ、3カ月ほど発酵させることで、まろやかな味のシロップが出来上がる。
 05年ごろに自生している木から採取したガマズミの種をまき、1千本以上の苗を育ててきた。約10年経った一昨年から徐々に実がなり始めた。今秋に150キロの実を収穫。ようやく安定的にシロップを生産できるようになった。
 ガマズミを含め、カリンやナツメ、ユズなど計16種の木の実のシロップを「森からのおくりもの」との商品名で生産。成木を所有していない種類もあるが、地域の人々が実を持ち寄ってくれるという。
 昨年には、地域資源を生かした事業が評価され、同社は、生物多様性の保全や持続可能な利用につながる活動を対象にした「生物多様性アクション大賞2016」(国連生物多様性の10年日本委員会主催)の優秀賞を受賞した。
 松下社長は「シロップには添加物を一切使わず、木の実はビタミンやポリフェノールを多く含み、健康にもいい。ぜひ試してもらいたい」と話す。
 「森からのおくりもの」は1本(200cc)700~800円。セット販売もある。問い合わせは森と暮らすどんぐり倶楽部(0770・32・3330)。

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