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「木造の家」設計、宮吉さん最優秀賞 西日本工大生 /福岡県

 大学などで建築を学ぶ学生を対象に、現代のライフスタイルに合う木造一戸建て住宅の設計アイデアを競う「『新・木造の家』設計コンペ」(NPO法人・森林〈もり〉をつくろう主催)で、西日本工業大学デザイン学部建築学科4年生の宮吉早紀さん(22)が最優秀賞を受賞した。
 コンペは13回目で、宮吉さんが出品した作品のタイトルは「隠家~いんか~」。親が住んでいた家を子に譲り、新しい小さな住まいに移る「隠居」をヒントにした。高齢になった夫婦が趣味などを楽しみながら元気に暮らせ、家の管理も手間がかからないことなどを考慮し、住んでいる上毛町になじむ、母屋と隠家を受け継いでいくサイクルを提案した。
 建設には地元産の間伐材を有効利用し、在来工法を中心にしながら、細い間伐材でも強度が十分で、無駄なスペースもできないようにする工夫を盛り込んだ。図面は平屋で95平方メートル。台所と土間と多目的に使える2部屋という間取りになっている。
 21日、上毛町役場で坪根秀介町長らに受賞を報告した宮吉さんは「地元に貢献できそうな提案が評価されてよかった。昔の民家に近く農村集落にも合うと思う」と喜んだ。坪根町長は「町もできることがあれば進めるので、京築のヒノキを活用して、町内にも建ててほしい」と話していた。

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