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僕らのロボ、国際大会入賞 世田谷と横浜の小学生2人 温暖化対策の企画評価/東京都

 世界の小学生から大学生が参加する国際的なロボット競技大会「WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)」の国際大会が11月10日~12日、コスタリカで開かれ、世田谷区と横浜市に住む小学生2人のチームが入賞を果たした。

 WROは、自律型ロボットによる国際的なロボット競技大会。今年は、日本を含む52の国や地域から約400チームが参加。日本からも小学生から大学生まで15チームが参加し、複数の部門で競技した。
 7位入賞したのは、世田谷区立中丸小学校4年の片岡嗣葉(つぐは)さん(10)と横浜国立大教育学部付属横浜小学校3年の小助川晴大さん(9)。
 2人は、与えられたテーマを研究し、テーマに沿ったオリジナルのロボットを考え、時間内に決められたブース内で組み立ててプレゼンテーションする「オープンカテゴリー」の小学生部門に応募。今夏の国内予選、9月の国内決勝大会を勝ち抜き、国際大会にのぞんだ。
 テーマは「サステナビリティー(持続可能性)」。小学生になってから民間のプログラミング教室「LITALICOワンダー」に通い始めたという2人は、「フローズン・ブリザード」というチーム名で、これまでに学んだプログラミングできるレゴを使い、「地球温暖化による海面上昇をくいとめる」という発想で考えた3体のロボットを会場で組み立て、実演して発表した。
 「探査ロボ」で溶け始めている氷山を探し、「水くみ上げロボ」で溶けている海水をくみ上げ、「噴射ロボ」でくみ上げた海水を氷山に噴射し、再び凍らせるという企画だ。3体とも高さ1メートル未満でレゴとプラスチックなどで作った。実際に氷山で活動できるものではないが、企画力が高い評価を受けた。
 「溶けちゃうなら、もう一度氷に戻せたらいいと考えた」と話す片岡さんは、今回が3度目の出場。元々は引っ込み思案だったが、プログラミングで自分の作品を発表するうちに自信がついて、学校でも発言が増えたという。「プログラミングでクイズを作ると知らない友達も集まってきて交流できる。来年はメンバーも増やして優勝したい」と意気込む。
 また、初出場した小助川さんも「途中でけんかもしたし、改良を重ねたところも大変だったけれど、できたときの達成感があった。将来は、ロボットを作る人たちと一緒に会社を起こしたい」と話した。

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