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(こちら移動支局)田辺6日目 樹木葬 「供養とは」水害機に再考 /和歌山県

 住宅街のなかに「地蔵寺」(田辺市上の山2丁目)へと続く道がのびる。奥に進むと、お堂の横に1本の桜の木があった。
 木の下には、同寺の管理のもと約30人が安らかに眠っている。樹木を墓標とする「樹木葬」で、さらに、約120人が死後この木の下にお骨を納めることを決めているという。
 「お供養のなかたグループ」の「セレモニーホールなかた」は、2年前から樹木葬を始めた。「『墓』や『葬儀』という概念にしばられない供養の選択肢が必要」と同社専務取締役の中田真寛さん(43)は話す。
 2011年の紀伊半島大水害で亡くなった人の慰霊祭に携わった中田さん。供養とは何か、問い直すきっかけとなったという。「死別した悲しみから立ち直るための作業の一つが『供養』。だとしたら、葬儀以外にも方法があるのでは」
 田辺市で開催された「終活イベント」で、子どもがおらず死後のお墓の管理に不安を持った人たちと多く出会った。そして、イベントの参加者から多く問い合わせがあったのが樹木葬だった。「世界遺産・熊野古道は『よみがえりの地』。その近くで樹木葬を行えないか」。田辺で樹木葬を形にする決心をした。
 春になると、地蔵寺では、桜がいっせいに花を咲かせる。「樹木葬が死後の不安を取り除き、今を明るく生きることにつながれば」と中田さん。新たな供養の形として、海洋散骨の取り組みも始めている。

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