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発想転換、雪は冬の観光資源 広がる地吹雪体験、外国客に人気 /青森県

 海外からの観光客が増える中、厄介者だった雪が観光資源として注目されている。吹雪に耐える厳しい暮らしは、雪が降らない地域から来ると体験型アクティビティーとなり、八甲田の大自然はスキーの聖地となる可能性を秘めている。「何もない」と言われ、長年の課題だった冬の青森観光が変わりつつある。

 厳しい冬をあえて体験する地吹雪体験は、今や冬の青森観光の人気ツアーだ。今冬は新たに浅虫温泉と中泊町が加わり、県内7カ所での開催が予定されている。31年前に地吹雪体験を始めた津軽地吹雪会の角田周代表は「東京オリンピックがある2020年には4千~5千人が参加するまでにしたい」と意気込む。
 角田代表ら地吹雪体験を主催する7団体によると、新たに参加する団体のうち、浅虫温泉の「南部屋・海扇閣」は来年1月23日~2月22日に宿泊プラン「地吹雪体験物語」を発売。中泊町は大寒(1月20日)に合わせて開催し、参加者に熱々のメバル汁を振る舞うという。
 「冬の青森は何もない」と言われ、厄介者だった雪を逆転の発想で観光に結びつけようと、角田代表は1988年から五所川原市金木町で地吹雪体験を続けている。これまでの参加者は約1万3千人。昨年は今別町、平内町、鰺ケ沢町でも地吹雪体験が行われ、計約600人が参加した。近年は海外からの観光客が7割を占め、今冬もすでに台湾などから予約が入っているほか、2月には米ハワイから約70人が参加するという。

 ■スキー場誘客へ、モデル事業選定 来月からモニターツアー
 観光庁はこのほど、訪日外国人のスキー場への誘客などをめざすモデル事業に、青森県と北海道の2事業を選定した。青森県では、台湾や中国からの観光客を主なターゲットにモニターツアーを実施する。
 選定されたのは「バックカントリーの聖地“八甲田”への道」と名付けた事業で、スキー用品製造会社の「ブルーモリス」(平内町)を中心に県や平内町、鰺ケ沢町、青森公立大などで協議会を設けて取り組む。中国語が話せる外国人留学生約30人をインストラクターとして養成。また、案内板を外国人対応にしたり、温泉巡りやねぶた体験など地域文化を生かしたコンテンツを整備したりして、来年1、2月にモニターツアーを実施する。関連費用は500万円を上限に国が負担する。
 観光庁などによると、国内のスキー・スノーボード人口は1998年の1800万人をピークに、2015年には約4割の740万人にまで減少。一方、県内では今年1月、台湾からのスキー客を主な対象とした中華航空のチャーター便が初運航されるなど、雪を目当てにした海外からの観光客は増加傾向にあるという。

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