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中央分離帯の「森」ほぼ伐採 豊田西バイパス外来種、当面は大丈夫 /愛知県

 中央分離帯に、外来種のニセアカシアなど大量の雑木が生い茂っていた名古屋市~豊田市の国道153号・豊田西バイパスでの伐採作業がほぼ終わった。国土交通省名古屋国道事務所は、当面は倒木の恐れなど車線の通行に支障をきたすことはないとしている。

 同バイパスは4車線だが、6車線分の用地を確保して開通したため、中央分離帯が広いという特異な構造をしている。雑木が成長して、森のように生い茂っている場所がいくつもあった。伐採には、交通規制と費用が必要になるため毎年はできなかった。
 雑木は、生態系に被害を及ぼす恐れがあるとして、国が「生態系被害防止外来種リスト」にも掲載しているニセアカシアやシンジュといった外来種が目立つ。繁殖力が強く、場所によっては高さが7、8メートルに達していた。
 車線側に枝葉が伸び、倒れる可能性も出てきたため、同事務所は7月から伐採作業を始めた。
 みよし市東山台付近では、ニセアカシアなどの雑木が青々と茂り、小山のようになっていた。だが12月初めまでに車線側を中心に伐採し、場所によってはすべて取り除いた。10月以降、日進市~みよし市間で計73・5トン分の雑木を処分したという。
 名古屋国道維持第四出張所は「外来種は成長が早いので3、4年たつと、また車線側に枝葉を伸ばしてくると思われるので、これで終わりとは言えない」と話している。

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