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害獣対策、先人に学ぶ シシ垣サミットin熊野 /和歌山県

 田畑を荒らす害獣の侵入を防ぐために主に江戸時代に築かれた「シシ垣」の保存と活用を考える「シシ垣サミットin熊野」が9日、新宮市で始まった。
 シシ垣は漢字では猪垣、鹿垣、猪鹿垣と表され、石積みや木柵、土盛りなど形態は多様。九州、中国、近畿、中部など各地に残っている。サミットは、全国組織の「シシ垣ネットワーク」(代表=高橋春成・奈良大学名誉教授)が毎年開いていて今回で10回目。
 全国の市民グループ会員や研究者ら約40人は新宮市高田地区を訪れ、山林と水田の境目に数百メートルにわたって続く石組み遺構を見学。山に転がる火山性の石を人力で高さ約1・5メートルまで積んだ労力や、侵入を防ぐために山側を垂直に組み、地面を掘り下げるといった工夫に感心していた。
 案内した熊野歴史研究会の山本殖生事務局長(68)は「熊野古道だけでなく貴重なシシ垣も観光面でPRし、地域の活性化につなげたい」と言い、ネットワークの高橋代表(65)は「近年、獣害が深刻になるなか、昔の人が力を合わせて築いた遺構に光を当てていきたい」と話した。
 一行は10日は那智勝浦町高津気地区、11日は三重県尾鷲市を訪れる予定。

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