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法隆寺門前にホテル 斑鳩町の方針転換3年、20年までに2軒開業へ /奈良県

 斑鳩町の世界遺産・法隆寺の門前に2軒のホテルが相次いで開業しそうだ。以前は規制で建設できなかったが、3年前に町が方針を転換し、一定の基準を満たせば建てられるようになった。参拝者の減少が続く法隆寺の観光に、変化をもたらすか。

 参道沿いの土産店の一つが閉じた跡地に、ホテル「門前宿 和空(わくう)法隆寺」が建つ。2019年春に開業予定だ。積水ハウスなどが5日発表した。
 2階建ての本館と別館からなり、延べ床面積は各1495平方メートル。計画では計140人が宿泊でき、1泊2食付き1万6千円から。和の空間を演出し、館内で茶道や華道などの日本文化を体験できる。
 町もホテルの誘致を計画。参道入り口脇の町有地(約5千平方メートル)を「まちあるき観光の拠点」とする方針を掲げており、ここにホテルを誘致する。来年度に事業者をプロポーザル方式で公募し、20年の開業を目指す。地元農作物を販売するマルシェを併設する予定だ。
 法隆寺は大勢の修学旅行生が訪れる国内有数の観光地だが、参拝者は年々減っている。10年度は96万人だったが、16年度は58万人にとどまった。
 法隆寺以外の場所に立ち寄る観光客が限られていることも課題だった。町は、法隆寺中心から散策したくなる町への転換を目指し、14年に建物の規制を緩和。民宿や飲食店などが始めやすくなり、寺周辺の路地にカフェやセレクトショップが新たにできた。宿泊施設は床面積1500平方メートル以内、高さ10メートル以下で、歴史的な町並みと調和すれば、建てられるようになった。
 和空法隆寺は、寺社観光コンサルティング会社の「和空プロジェクト」が運営する。同社は今年4月、大阪・四天王寺近くに宿坊型ホテルをオープンさせた。担当者は「法隆寺は日本の代名詞。個人客にゆっくり滞在していただき、泊まってこそ味わえる寺の魅力を再発見してもらいたい」と話す。
 町の担当者は「減少傾向にある観光客の回復へ、ホテルが起爆剤になれば」と話す。「人の少ない朝の散策など、観光が変わる。周囲のにぎわいも様変わりしそうだ」と波及効果に期待する。
 夢殿の近くで14年に「和カフェ布穀薗(ふこくえん)」をオープンさせた井上雅仁さん(45)は「ホテルが開業したら、夜営業も始めたい。布穀薗のオープン後にほかにもカフェができたように、ホテルの効果で、民泊などさまざまな形の宿泊サービスが増えれば」と話した。

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