八ケ岳の鳥類をテーマに講演　環境会議、甲府で　／山梨県

　八ケ岳の周辺に生息する鳥類をテーマにした講演会が３日、甲府市朝気１丁目の「ぴゅあ総合」で開かれた。市民や研究者でつくる「やまなし環境会議」の主催。ユネスコ（国連教育科学文化機関）の「エコパーク」に八ケ岳の登録をめざす運動を進めており、その一環として企画した。
　講師の中村司・山梨大名誉教授は鳥類の専門家。季節ごとにさまざまな鳥が観察できることを、写真とさえずりの音声で紹介。標高が高くなるにつれて鳥類や動植物の種類が変わり、高度に応じてすみ分けていることを解説した。
　八ケ岳はもっと高い山だったが噴火で山頂部が崩壊して現在の形になったという説に触れ、「貴重な地形や地質を認定するジオパークにもふさわしいのではないか」と話した。