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温暖化、マガンの警鐘 新ひだかでセミナー 専門家が講演 /北海道

 北海道で越冬するようになったマガンを通して地球温暖化を学ぶセミナーが新ひだか町で開かれ、日本雁(がん)を保護する会の呉地正行会長と日高鳥類研究所を主宰する谷岡隆さんが講演した。北海道環境財団主催の「地球温暖化防止セミナー」で、19日にあった。
 呉地会長は、温暖化に伴う越冬地の北上は日本だけでなくアメリカでも見られ、地球温暖化に起因する可能性が極めて高いとし、「ガンたちが私たちに示している未来予測をしっかり受け止め、いま何をなすべきかを真剣に考えよう」と訴えた。
 1995~96年シーズンに初めて新ひだか町の静内川で越冬を確認した谷岡さんは「その後、新冠川、沙流川、ウトナイ湖へと年々緯度を上げながら、昨シーズンはついに628羽の越冬を確認した」と報告した。さらに、独自調査で、函館から噴火湾が主産地のマコンブが、日高沿岸の複数の港で確認されたことも明らかにし、地球温暖化に警鐘を鳴らした。

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