ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

木のおもちゃ、親子で楽しむ 県内初の木育施設、長門に来春オープン /山口県

 木のおもちゃに親子で触れてもらう県内初の木育推進拠点施設「長門おもちゃ美術館」が来年4月、長門市仙崎にオープンする。市が整備を進めており、施設の内装に木を使うほか、木のおもちゃとクルーズが楽しめる木育船も整備する。

 市農林課によると、おもちゃ美術館は交流拠点施設「センザキッチン」の敷地内にあった商業施設「ショップ青海島」(鉄骨平屋建て)の建物を改装して整備する。市が今月中旬着工しており、来年3月までに完成する予定。
 広さ約340平方メートルで、壁や床などの内装には市や県内産の木材をふんだんに使う。原木に換算して約200立方メートル分になるという。壁には、磁石を付けた木片で長門の海や魚を表現するコーナーを設けることも検討している。
 施設内を主に3歳以上が対象の「アクティビティ広場」と、3歳未満が対象の「赤ちゃん広場」に分ける。それぞれに卵型の木片を集めた「たまごプール」を置くほか、木製のママゴト遊び道具や積み木など木のおもちゃも楽しんでもらう。定期的に木に親しむイベントも企画する方針で、木のおもちゃを販売するショップコーナーも設ける。
 このほか青海島観光汽船の観光船(10~12人乗り)を改修し、木育のための特製クルーズ船「木のおもちゃ船」を整備する。
 船内の部屋の内装にも木材を使い、木のおもちゃで遊びながら、近くの海を10~20分間クルーズできるようにする。
 長門おもちゃ美術館やクルーズ船は、親子で利用してもらう。いずれも有料で、近く料金を決める。
 木育を進める「東京おもちゃ美術館」(東京都新宿区)の姉妹館として、市が整備を進めており、総事業費は約1億円。運営は同市民らでつくるNPO法人「人と木」が担う。
 市農林課は「木育を推進することで、利用者に山にも関心を持ってもらい、林業振興にもつなげていきたい」としている。

PAGE TOP