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「木質バイオマス熱利用・熱電併給事例集」を作成、公表

林野庁は、木質バイオマスによる熱利用・熱電併給を進めるため、「木質バイオマス熱利用・熱電併給事例集」を取りまとめた。事例集は、こちらに掲載されている。

木質バイオマスは、近年、発電用や熱利用向けに活用が進んでいる。2012年に「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」が導入されてからは、木質バイオマスを燃料とする発電所が増加し、エネルギーとして利用された間伐材等の木質バイオマスの量も同年年の81万m3から2016年には433万m3へと5倍以上も増加した。

木質バイオマス発電のエネルギー変換効率は低く、これを上げるには、発電施設を大規模にする必要がある。しかし、大規模な施設を運転するには、海外を含めた広い範囲から木質バイオマスを大量に収集することが必要だ。一方、熱利用・熱電併給は、小規模な施設であっても、80%程度のエネルギー変換効率を実現することが可能であり、初期投資も少なくてすむことから、小規模な地域でも導入可能な木質バイオマスの利用形態として、注目されている。

林野庁では、木質バイオマスによる熱利用・熱電併給を進めるため、都道府県の協力を得て、各地における熱利用・熱電併給の取り組み事例の情報を整理して、事例集に取りまとめた。これから熱利用・熱電併給に取り組む際、参考となるような全国39件の事例について、実施体制や燃料(薪、チップ、ペレット等)、熱利用施設、収支などに関する情報を記載している。

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