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「口屋あかがねの松」のクローン苗を新居浜市に寄贈

住友林業は11月2日、「口屋あかがねの松」のクローン苗を、市制施行80周年記念として新居浜市に寄贈する。

「口屋あかがねの松」は推定樹齢250年以上のクロマツ。1702年(元禄15年)、別子銅山の口屋(浜宿)開設と同時期に植えられたとされる。口屋には住友家の手代が常駐し、入港する船の積み荷や別子で生産された銅を大阪に船積みする管理を行っていた。「口屋あかがねの松」は新居浜市の中心部で、別子銅山で働く人々を見守り続けた、言わば生き証人といえる木だ。

ところが、最近は老朽化が進み、2012年春より調査を開始すると、幹や太い枝の多くが空洞化していることが判明。通常、接ぎ木には1年間に20cmほど伸びた元気な枝が必要ですが、老木のため、枝は1~2cmしか伸長していない状況だった。住友林業の筑波研究所では、これまで開発したクローン増殖技術を適用し、最適な時期に接ぎ木することに成功。新居浜市と別子銅山の「生きた産業遺産」である松の苗木増殖に成功した。

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