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絶滅ライオン、氷漬けで発見 シベリア

 シベリアの永久凍土から、氷河期の肉食獣「ホラアナライオン」の子どもが、氷漬けの状態で新たに見つかった。ロシアと日本の共同研究チームが15日、東京都内で発表した。
 ホラアナライオンは現在のライオンの亜種と考えられており、マンモスなどの絶滅動物と同じ数万年前までユーラシア大陸や北米に生息していた。骨の化石が見つかっていたが、くわしい姿はなぞだった。
 チームによると2015年にシベリアのサハ共和国の永久凍土の地層から、子猫ほどの大きさの冷凍状態の子ども2頭が見つかり、さらに今年9月に新たに1頭が見つかった。
 新たな1頭は体長は47・5センチ、重さは4・6キロだった。毛皮に黒の斑点模様があった。会見したサハ共和国科学アカデミーのアルベルト・プロトポポフ博士は「驚いた。大きな発見だ」と話した。
 また、15年に見つかった2頭を東京慈恵会医科大が調べたところ、1頭はほぼ全身の骨格や臓器、筋肉が残っていることがわかった。少なくとも5万年前に、生後約1カ月で死んだものとみられるという。慈恵医大の鈴木直樹教授は「現生のライオンとどこまで違うのか今後明らかにしていきたい」と話した。

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