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道産カラマツ、建材で勝負 道総研、曲がり・割れ抑える新乾燥技術で開発 /北海道

 まもなく膨大な量の伐期を迎えるものの「割れ」や「ねじれ」が起きやすく用途が限られていた道産カラマツ材。新しい乾燥技術で柱や梁(はり)などの建築材を開発することに成功した道立総合研究機構(道総研)が、15日から東京都内で開かれる大規模な住宅関連展示会で、ブースを設けて宣伝することになった。開発者らは「量産で低コストが実現すれば主流の輸入材と勝負できる」と期待を込める。
 道総研が開発したのは「コアドライ」という乾燥技術で、3年前に道木材産業協同組合連合会が商標登録した。製材後にねじれが生じやすいカラマツに、温度や湿気の調整をしながら2段階の乾燥を施すことで木材内部の水分分布を均等にした。これにより、時間が経過しても曲がりや割れを抑えられるうえ、強度や見た目も優れている。
 カラマツは戦後道内に大量に植樹されて、人工林(総面積148万ヘクタール)の29%を占め、その大半がまもなく樹齢50年以上の伐採適期に差し掛かる。これまでは大半が単価の比較的安い物資輸送用の梱包(こんぽう)材(木枠)やパルプ原料に使われており、付加価値の高い建築材などへの転用が急務となっている。
 道総研は断面が正方形の柱材に加えて、今年9月には難しいとされていた長方形の梁材をコアドライで作ることに成功。「オールコアドライ」のカラマツ材住宅が可能となった。
 15日から3日間、東京ビッグサイトで開かれる住まいに関する専門展示会「ジャパン・ホーム・アンド・ビルディングショー」の道パビリオンに林産試験場ブースを設け、柱や梁の美しさを見やすく展示する。
 国内の住宅の柱や梁は、板を張り合わせた輸入物の集成材が中心。コアドライのカラマツ材は単価がこれよりやや高いが、道総研林産試験場の斎藤直人企業支援部長は「地元産の1本の木を使った美しい無垢(むく)材のうえ、大量の資源を背景に安定供給できる。特別な乾燥機械もいらず、量産できれば価格も下がるので、売り込みを強めたい」と話す。

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