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「星空保全」違反に過料 知事、条例案で方針 /鳥取県

 県が制定を目指す「星空保全条例」で、平井伸治知事は8日、上空へ向けたサーチライト照射などの禁止事項や順守義務違反に対して5万円以下の過料を科す罰則を盛り込む方針を明らかにした。刑事罰の罰金を科すことも検討したが、行政処分の過料にとどめた。11月定例県議会に条例案を提出する。

 平井知事はこの日の定例会見で「取り締まりが目的ではなく星空を守ることが目的だが、実効性を担保する必要がある」と過料の罰則を設ける理由を説明した。県が実施した県政参画電子アンケートで1日までの回答者654人中半数近くが罰則を設けることに賛成で、その中でも過料を支持する人が比較的多かったことも理由に挙げた。
 県が示した条例案概要によると、特に美しい星空が見える地域を「星空保全地域」に指定。街路灯や防犯灯など屋外照明を新設する際には上方に光が漏れないようにすることを義務付ける。保全地域は、鳥取市佐治町や日南町などを想定している。屋外照明更新の際には県が費用の一部を補助することも盛り込む。
 サーチライトやレーザーを上空へ照射することは県全域で禁止する。ただし、交通の安全確保や人命救助などの場合を除外する。
 罰則は勧告、氏名公表、措置命令と段階を踏み、従わなかった場合に過料を科すとした。当初は罰金を科すことも検討したが、県が募集した県民意見では「条例で規制しなくても美しい星空は見える」「企業活動との両立が課題。罰則は慎重に考える必要がある」といった否定的な意見が目立ったという。
 7日に県庁で開いた有識者らによる「星取県推進会議」では「刑罰まで必要なのか」などといった意見が相次いだ。10月6日の県議会常任委員会でも委員から「星空保全のために罰を設けていいのか」との批判があり、これらを踏まえ罰金ではなく過料にとどめた。
 県水・大気環境課の九鬼貴弘課長補佐は「かつてはサーチライトで上空を照らす商業施設があったり、光のタワーを作る計画が浮上したりしたことがあった。予防措置として規制を設けることは妥当と考えている」と話した。

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