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絶滅危惧オニバス、高校生が発見 小郡のため池、福大大濠・ひろ瀬さん /福岡県

 環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に認定されている一年草のスイレン科の水生植物「オニバス」が、小郡市のため池で地元の高校生によって発見された。県内では現在、飯塚市など3市町で天然記念物に指定されているほかは確認されていないという。小郡市が保全に向けて動き始めた。
 発見したのは小郡市八坂の高校2年、ひろ瀬朋輝さん(16)。福岡大大濠高(福岡市)で生物部に所属するひろ瀬さんは7月28日、生物部員の1人とチョウを探しているうち「道に迷って」同市大保(おおほ)の大保池(広さ約1・8ヘクタール)にたどり着いた。水面に浮かぶ1枚の葉を見てすぐに「オニバスだ」と気づいた。
 ひろ瀬さんは昆虫マニア。中学時代にトンボなど水生昆虫を調べるうち、葉の直径が最大2メートルにもなるオニバスを知った。「在来種のスイレンは地味なのが多いけど、珍しい」とずっと気になっていた。
 発見後、知人の助言もあり、小郡市に連絡。市の担当者が現地を訪れたが、その時は姿が消えていた。
 「スイレンは時間を置いて出てくる」と知っていたひろ瀬さんはあきらめ切れず、何度目かに出かけた9月18日、今度は群生が現れていた。改めて連絡を受けた市が確認し、写真を県保健環境研究所に送ったところ、オニバスと確認された。
 市が、ため池を管理する大保区営農組合に問い合わせたところ、「数年前から見かけていた」という。市は10月末、同組合などと現地を調査し、100株ほど確認した。さらに調査を続け、保全策を探る予定。
 県保健環境研究所の担当者は今回の出現について、「池の底の土中に休眠していた種が何かのきっかけで芽を出した可能性が考えられる」としている。希少生物の発見は初めてというひろ瀬さんは「すごくうれしい。希少生物があちこちで失われているなか、保全してほしい」と話している。

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