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不定根、生命力に感心 上越・虫川の大スギ /新潟県

 樹齢千年以上と推定される上越市浦川原区虫川の白山神社境内にある国の天然記念物「虫川の大スギ」。枝分かれした部分から地中に伸びる「不定根(ふていこん)」と呼ばれる根が5日、地元住民らに公開された。不定根の研究は極めて少ないが、関係者からは「スギでは国内最大級では?」との声も上がっている。

 幹の内部にあって通常は見られない不定根だが、大スギに樹勢回復の作業を施しているため、現在はあらわになっている。今後、防腐処理や樹皮による保護をすると再び見られなくなるため、地元の「虫川の大スギを守る会」が見学会を企画した。
 不定根は地上7・2メートルから下に伸びている。直径は約45センチで、地域の杉の木では樹齢100年級に相当する太さという。途中から2本がよじれているようにも見えるし、幹の空洞に杉の木がもう1本生えているようにも見える。
 回復作業にあたっている五泉市の樹木医の佐藤賢一さん(66)は「こんな大きさは極めてまれで、スギでは国内最大級かも。新たな地域の宝として自慢できる」。不定根は「胚(はい)や根以外の組織、器官から出た根」で、ソメイヨシノがよく知られているという。
 この日は住民ら50人以上が訪れ、4人1組で作業用の足場から見学。「初めて見た」「大した生命力だ。すごい、すごい」と感心していた。父親と妹と偶然立ち寄った新潟市西区の小学3年、武石愛紗さん(8)は「神様がいるみたい」。
 大スギでは9月、回復作業中に幹の内部を焦がすぼやがあった。佐藤さんは「目立った影響はないが、注意深く見守る必要がある」と話していた。

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