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種多様性の変化は季節性と樹種同士の場所取り競争が鍵

森林総合研究所は総合地球環境学研究所、チューリッヒ工科大学などと共同で、森林の樹木の多様性が緯度にともなって変化する仕組みの一端を解明した。熱帯林から北方林まで10カ所の森林の長期データを解析した結果、日本など季節のはっきりした温帯林では樹木の結実が1年の特定の時期に集中し、その結果として異なる樹種の芽生えが特定の年にそろって発生する傾向があった。一方、季節性のとぼしい熱帯林では樹木の結実する時期はそろわず、芽生えが発生する年・時期も樹種によってばらつく傾向がみられた。これを元にシミュレーションを行った結果、温帯林や北方林など季節性のある森林では異なる樹種同士が場所取り競争による「つぶしあい」を演じており、そのために熱帯から離れるに従って多様性が低下することを明らかにした。今まで熱帯林で種の多様性が高い理由は、新しい種が生まれる確率が熱帯で高いためとされてきたが、この研究は、季節性と樹種同士の場所取り競争の関わりが種の多様性を生むという新理論を提示した。

 

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