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川の中の藻類が陸の上の“食う-食われる”関係まで左右

生態系は別の生態系から運ばれてくる資源に支えられている。例えば、河畔域に生息する陸上捕食者(鳥,昆虫など)は、陸上の生物に加え、河川から羽化してくる水生昆虫を餌として利用する。しかし、こうした「生態系間のつながり」は広く知られているものの、河川内で生じた変化が陸上生態系にどれほどの影響力を持つのかはよくわかっていなかった。

 

北海道大学の研究グループは河川内の藻類生産(一次生産)の影響に注目し、十勝川流域の3河川16砂礫河原で、隣接する陸上生態系への波及効果を調べた。その結果、川の中の藻類生産の増加は、羽化昆虫を介して陸上捕食者(オサムシ科甲虫)の増加をもたらすだけでなく、砂礫河原上の餌資源(人為的に置いた餌)の減少にまでつながることがわかった。

これは、ある生態系の基盤変化が隣接する別の生態系の“食う-食われる”関係にまで波及することを、野外で示した数少ない研究事例となった。

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