ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

白神、シカ増加防止策を 世界遺産科学委で一致 /青森県

 有識者による「白神山地世界遺産地域科学委員会」(委員長=中静透・東北大大学院生命科学研究科教授)が29日、秋田市で開かれた。白神山地で目撃が相次ぐニホンジカの監視態勢や捕獲方法を協議し、増加を食い止める対策を進めることで意見が一致した。
 白神山地では今年8月、核心地域で初めてニホンジカ(オス1頭)が自動カメラで撮影され、周辺の動植物への影響が懸念されている。この日の委員会では、今後、核心地域のカメラ台数を増やして監視を徹底し、捕獲用の囲いワナを増設することを確認した。
 白神山地では、環境省や東北森林管理局などがニホンジカ監視用の自動カメラを秋田・青森の両県に計130台置いている。そのうち、世界遺産地域の核心地域には5台しかない。
 委員会の終了後、中静委員長は「核心地域で(ニホンジカが)確認されたことが、監視対策を強める契機となった。できるだけ早く捕獲と駆除を進めたい」と話した。

PAGE TOP