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ニホンミツバチの各種殺虫剤への感受性を明らかに

ミツバチは植物の花粉を媒介し、養蜂や採蜜に使われるため、生態学的にも経済的にも非常に重要な昆虫だ。しかし、最近になって普及したネオニコチノイド系殺虫剤による様々な影響が懸念されており、世界各地で様々な研究が進められているが、それらの多くはセイヨウミツバチを用いたもので、アジアに広く分布するトウヨウミツバチ(ニホンミツバチはその亜種)を含む野生ミツバチへの影響には不明な点が残っている。そこで、試験に用いるニホンミツバチの成虫になってからの期間を調整することにより、急性毒性試験を実施できる専用の方法を開発した。

 

その方法を用いて、ネオニコチノイド系、フェニルピラゾール系、ジアミド系、有機リン系、ピレスロイド系、カーバメート系の14種類の殺虫剤を対象にした試験したところ、投与した生物の半数が死亡する用量であるLD50値はセイヨウミツバチよりも小さく、ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりも低濃度の殺虫剤で死ぬことが明らかになった。さらに、ネオニコチノイド系薬剤5種のLD50値には、最大で200倍もの違いがみられ、同じ系統の中でも薬剤による違いが大きいことが分かった。殺虫剤のリスク管理において、野生ミツバチにはセイヨウミツバチとは異なる方法が必要であることを示すとともに、同系統の殺虫剤の毒性を同一のものとして扱わない方が良いことも示唆している。

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