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世界的な研究が新たに示す、ネオニコチノイド系殺虫剤の生態系影響

浸透性殺虫剤タスクフォース(TFSP)は、『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』第2版を9月20日、カナダのオタワで発表した。2014年以降発表された500余りの研究を、農薬メーカーが資金の提供元である研究も含めて統合した。更新された評価書によれば、ネオニコチノイド系殺虫剤(以下、ネオニコ)は生物多様性、生態系、生態系サービスの脅威として世界的に大きな影響を与えている。1990年代に登場したネオニコは、今や世界で最も大量かつ広範囲に使われている。農業使用には、種子処理、土壌処理、葉面散布、芝草栽培などの製品が含まれる。ネオニコは林業、ペットのノミ取り、家庭や商業施設の芝生ケア製品にも使われている。浸透性殺虫剤として欧州で使用されるフィプロニルにも言及している。新しい評価書は科学雑誌『Environmental Science and Pollution Research』の近刊に掲載される予定だ。

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