南浜の再生誓い、津波復興の植樹　石巻、５００人が３千本　／宮城県

　震災の津波で約４００人が亡くなった石巻市南浜地区で２３日、市民が参加する「復興の森づくり植樹祭」があり、約４０種類で３千本の苗木が植えられた。参加者はスコップで穴を掘り、一本一本に丁寧に土をかぶせながら、南浜の再生を誓っていた。
　植樹祭は、１９の市民団体による協議会が催した。国、県、市でつくる津波復興祈念公園の一角に、豊かな緑を育てて犠牲者を慰め、復興の象徴にする。苗木は流通大手のイオンが提供した。
　この日は南浜地区の元住民を含む約５００人が参加し、会場は笑顔があふれた。中心となって活動してきたＮＰＯ法人こころの森代表の古藤野靖さん（５８）は「参加者が楽しそうに活動してくれたことがうれしい。心の復興につながれば」と話した。来年も続ける予定だ。