企業と森のマッチングセミナー開催

パネルディスカッションで、徳島での事例をもとに意見を交わした。右手前はコーディネーターを務めた岩手大の山本教授
企業と森のマッチングセミナー(国土緑化推進機構など主催)が1月29日、東京都江東区で開かれました。
東北大教授、日経BP ESGフェローの藤田香さんが「森林を活用し、連携して取り組むネイチャーポジティブ」と題して基調講演を行いました。2030年までに生物多様性の損失を食い止めて回復に転じるネイチャーポジティブが、企業経営においても重要になっていることを指摘。そのうえで、森林が持つ価値を可視化することや、その技術が重要だと述べました。さらに、企業、自治体、市民団体、研究機関のマッチングや連携によって、ともに取り組むことが大切だと訴えました。

東北大の藤田香教授による基調講演
続いて農林中金総合研究所の土居拓務さんが 企業と自治体へのアンケートにもとづき、森林から企業や自治体は何を得たいのかについて分析結果を報告しました。
取り組みを始めた当初と調査時点での動機の変化をみると、 企業イメージの向上が減る一方、生物多様性の保全やカーボンニュートラルの実現が上昇していました。今後強化したい取り組みについては、二酸化炭素の吸収やオフセット、森林への依存性の評価といった項目の優先度が高かったといった内容を紹介しました。
また、「とくしま協働の森づくり事業」について、事務局を務める民間企業や県、パートナー企業が活動を紹介しました。
パネルディスカッションでは、徳島県での事例を踏まえながら、民間企業が事務局を務め、官民連携を進める意義などについてパネラーが意見を交わしました。コーディネーターは岩手大学農学部の山本信次教授が務めました。

会場に設けられたマッチングのブース

会場にはマッチングのブースも設けられ、森林文化協会も協会が取り組む「自然共生の森づくりプロジェクト」を紹介し、企業や団体関係者からの問い合わせに応じました。
