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『環境社会学事典』刊行 「超学際」先駆け的研究を一冊に 学会30周年記念
環境社会学会が創立30周年を記念して編集した『環境社会学事典』(丸善出版)が3月30日に刊行され、書店で販売されている。森林環境研究会の座長(幹事)である井上真氏=早稲田大学人間科学学術院教授、東京大学名誉教授=が編集委員長をつとめた。A5判サイズで、価格は税込み2万6400円。
環境社会学は、人間社会とその周辺の自然環境との相互作用を社会や人びとの側から検討する学問。新型コロナウイルス感染症や自然災害などのリスクに直面するなか、この学問の視座やアプローチがあらためて注目されている。専門分野の連携にとどまらず、地域社会などとも研究を進めてきた歩みはまさに「超学際」研究の“先駆け”でもあり、現代社会における課題解決へのヒントが詰まった一冊となっている。