世界遺産「生きている地球」
ニューカレドニアのラグーン/リーフの多様性とその生態系-フランス 生命を育む世界屈指のサンゴ礁
旅行記『天国にいちばん近い島』の舞台として知られる、南太平洋に浮かぶフランス領の島、ニューカレドニア。主島であるグランドテール島やイル・デ・パン島、ウベア島などを取り巻くラグーンは全長約1600キロに渡り、その規模はオーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐと言われています。500種以上のサンゴ、絶滅の危機が迫るジュゴンやアオウミガメなど、海洋生物だけで5000種以上が生息しているそうです。
透明度の高い海に太陽の光が降り注ぐと、魚がきらめきます。真っ白でサラサラな砂のビーチから、シュノーケリングで海に潜りました。陸地からほんの少し離れただけでも、カラフルな魚とサンゴの世界が広がっています。浅瀬の水中から、レンズ半分が海面より上に出るようにフレーミングをしました。ノコギリダイの群れが優雅に目の前を泳いでいきます。全てが美しすぎる、青のグラデーションの世界でした。
【2008年登録 自然遺産】
(富井義夫)
■写真集
『世界遺産 絶景ベストセレクション』(宝島社 税込み690円)
神秘を感じる大自然、歴史的建造物、芸術的建築美、日本の世界遺産など、いつかは行ってみたい絶景の世界遺産を、綺麗な写真とともに心ゆくまで堪能できる1冊です。
■ プロフィール
Yoshio Tomii/1953年東京生まれ、札幌在住。40年超にわたり地球を駆け巡り、極地を含む132の国と地域を撮影。世界遺産に魅了され、その素晴らしさを伝えるメッセンジャーになりたいと願い、訪れた世界遺産の数は600を超える。写真展、著書多数。(公社)日本写真家協会会員。
公式ホームページ https://www.tomiiyoshio.com