世界遺産「生きている地球」
スリランカ中央高原-スリランカ 2000メートル超の高地に原始の森が残る
スリランカの中央部、セイロン紅茶で有名なヌワラエリアからホートン・プレインズ国立公園に向かう。ここは標高2000メートルを超える高地に広がる高原地帯。豊かな緑の中のハイキングを楽しみながら、高さ1000メートルの絶壁「ワールズエンド(地の果て)」を目指した。眼下の谷には思わず足がすくんだが、広がる景色は圧巻で、まるで天に昇っているかのように感じた。
同国立公園、ピーク・ウィルダネス保護区、ナックルズ森林保護区の3エリアが『スリランカ中央高原』として世界遺産に登録されている。ここでは太古の自然を残した貴重な森林が見られ、絶滅危惧種や固有種を含む多くの動植物が生息・生育している。
【2010年登録 自然遺産】
(富井義夫)
■写真集
『世界遺産 絶景ベストセレクション』(宝島社 税込み690円)
神秘を感じる大自然、歴史的建造物、芸術的建築美、日本の世界遺産など、いつかは行ってみたい絶景の世界遺産を、綺麗な写真とともに心ゆくまで堪能できる1冊です。
■ プロフィール
Yoshio Tomii/1953年東京生まれ、札幌在住。40年超にわたり地球を駆け巡り、極地を含む132の国と地域を撮影。世界遺産に魅了され、その素晴らしさを伝えるメッセンジャーになりたいと願い、訪れた世界遺産の数は600を超える。写真展、著書多数。(公社)日本写真家協会会員。
公式ホームページ https://www.tomiiyoshio.com