世界遺産「生きている地球」

武夷山-中国 豊かな自然と歴史ある山水の名勝 

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 山々を包む乳白色の雲海が朝陽を受けてゆっくりと動く。さながら山水画の中に紛れ込んだ感覚になる。

 武夷山(ぶいさん)は福建省と江西省の境に位置し、中国大陸東南部の最高峰である黄崗山(こうこうさん)(標高2158メートル)を中心に広がる山系の総称。渓谷と奇岩から成る名勝として知られ、中国の人々が一生に一度は訪れたいと思う場所の一つだという。

 豊かな自然は様々な動植物を育み、希少生物の宝庫でもある。また、このような環境の中に道教の寺院や遺跡などが残されており、自然と人の営みの歴史をうかがい知れる貴重な場所となっている。

 【1999年登録 複合遺産】

 (富井義夫)

 

■カレンダー

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 見たことのない驚異的スケールの大自然、さまざまな文化がつくり出す偉大な建造物。「世界遺産」の魅力と感動をお届けするカレンダーです。珠玉の風景が1年間の暮らしを彩ります。

 

■ プロフィール
 Yoshio Tomii/1953年東京生まれ、札幌在住。40年超にわたり地球を駆け巡り、極地を含む132の国と地域を撮影。世界遺産に魅了され、その素晴らしさを伝えるメッセンジャーになりたいと願い、訪れた世界遺産の数は600を超える。写真展、著書多数。(公社)日本写真家協会会員。
 公式ホームページ https://www.tomiiyoshio.com

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