森林文化協会からのお知らせ
報告

江戸時代から続く落ち葉堆肥農法を描いた映画「武蔵野」、埼玉・川越で完成試写会

dsc00098-2 江戸時代からの落ち葉堆肥を使った循環型農業が息づいている埼玉県南西部の武蔵野地域の今を描いたドキュメンタリー映画「武蔵野」の完成試写会が11月7日、川越市の映画館「川越スカラ座」で開催されました。
 「無音の叫び声」などの記録映画で知られる同市在住の原村政樹氏の監督作品。上映後、原村監督は「古いものを壊し、新しいものを追い求めてあくせく生きている。しかし、大切なものは捨ててはならないことを伝えたかった」と作品のねらいを述べ、「カメラを持って歩いていて、身近な所にこんなに美しい風景があるのを知った。登場人物と共に武蔵野の平地林が映画の主人公です」と語りました=写真上。
 映画「武蔵野」製作委員会は今後、武蔵野地域から上映会を開催していきます。同委員会のメールアドレスは  suzutoshi0620@nifty.com

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映画でも紹介された落ち葉掃きの様子。集めた落ち葉で堆肥をつくります

  舞台となった武蔵野は、川越、所沢、狭山、ふじみ野、三芳の4市1町にまたがり、三富(さんとめ)地域とも呼ばれます。もとは荒れ地でしたが、江戸時代に「ヤマ」と呼ばれる平地林の落ち葉堆肥による農法が導入されて土壌が豊かになり、サツマイモなどが盛んに生産されています。映画は、美しい風景の中で営まれる伝統農法に携わる農家の人らを描くとともに、開発や後継者、相続税など都市部の農業が抱える課題も指摘します。

  武蔵野の落ち葉堆肥農法は今年、第1回の日本農業遺産に認定されました。平地林、農地、屋敷地からなる短冊状の地割が残っている「三富新田」は、森林文化協会、朝日新聞社による「にほんの里100選」(2009年1月)にも選定されています。

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