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野外コウノトリ100羽へ 放鳥12年、46都道府県で飛来

 野外で生息する国内のコウノトリが今月中にも100羽を超える見通しとなった。野生のコウノトリは46年前に絶滅したが、人工繁殖を経て、2005年に兵庫県豊岡市で放鳥されて以来、徐々に生息数が増加。現在、秋田を除く46都道府県で飛来が確認されている。日本の空を舞うコウノトリが普通に見られる日が少しずつ近づいている。
 田んぼが広がる豊岡市福田地区。今月1日、コウノトリのためにつくられた高さ13メートルの巣塔で、親と変わらない大きさに成長した3羽のヒナが盛んに羽をばたつかせ、まもなく巣立ちを迎えようとしていた。
 県立コウノトリの郷公園(豊岡市)と、井の頭自然文化園(東京)によると、今年2月現在、国内で約290羽のコウノトリが生息。93羽は野外で暮らしている(今月5日現在)。今年は野外の巣で計36羽のヒナが確認された。コウノトリは巣立ちをした段階で野外個体として数えられるため、6月中に100羽を超えるとみられる。
 国内最後の生息地だった豊岡市で5羽が試験的に放鳥されたのは05年9月。この年はさらに2羽が放鳥され、国内での野生復帰の取り組みがスタートした。郷公園は、その後も兵庫県北部で放鳥を続け、2年後には野外でヒナが初めて誕生。今年は徳島県鳴門市と島根県雲南市でも生まれた。2年前には、千葉県野田市と福井県越前市でも放鳥事業が始まった。
 郷公園の山岸哲園長は「100羽は一つの数字の区切りだが、繁殖可能な個体が50羽を超え、国内に複数の繁殖地ができたことと合わせると、絶滅危惧1A類の指定からのランク引き下げも現実味を帯びてきた」と話す。

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