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希少ハッチョウトンボ、児童24人が生態を観察 古座川

 
 日本最小種で希少なトンボ「ハッチョウトンボ」が生息する古座川町直見の直見大谷湿田(約1500平方メートル)で3日、町教育委員会が地元の小学生を対象に生態観察会を開いた。
 学校や学年の枠を超えた集団野外活動を通して、古里を誇りに思う子どもを育てようと、町教委が今年度始めた「Kozagawa Adventure Kids」という事業の第1弾。
 町内3小学校から集まった1~6年の児童24人は、湿田の木道の上からハッチョウトンボを探し、「縄張りを守るために争っていた」=高池小6年の橋本拓実君(12)=、「雌は黄色と黒、雄は赤と色が違うのが不思議」=同小2年の黒田莉世さん(7)=などと、気づいた特徴を互いに教え合った。
 ハッチョウトンボは県の準絶滅危惧種で、町の天然記念物。体長は約2センチしかない。5月の大型連休明けから羽化を始め、8月ごろまで湿田を飛ぶ。古座川トンボの会の辻新会長(65)によると、今年は例年より羽化数が少なめという。(東孝司)

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