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地上部を無くしたら根で光合成 植物は柔軟に葉緑体を発達させる!
- 2017/02/23
- 東京大学プレスリリース
色素体は植物に特有の細胞内小器官であり、細胞ごとにさまざまな役割を担い、多様な細胞の機能を支えている。東京大学大学院総合文化研究科と理化学研究所環境資源科学研究センターの共同研究グループは、シロイヌナズナを用いた研究で、植物は地上部(葉と茎)を失った場合に植物ホルモンであるサイトカイニンの応答を高め、根における光合成能力を向上させることを明らかにした。さらに、この応答に葉緑体の発達に関わる転写因子が深く関与することも突き止めた。通常、根はエネルギー源を地上部が行う光合成に頼っているが、地上部を失った際には植物ホルモンのバランスを変えることで組織の再生を促すとともに、根における葉緑体の発達や光合成の活性化を促進し、生き残る可能性を高めていると考えられた。