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トゲネズミ類の生息域外保全事業を開始

日本動物園水族館協会と環境省は、絶滅のおそれのある日本固有のトゲネズミ類を保全するため、生息域外(動物園)での飼育・繁殖の試みを、宮崎市フェニックス自然動物園、埼玉県こども動物自然公園、東京都上野動物園の3施設で始めた。トゲネズミ類は国内に3種(オキナワトゲネズミ=環境省レッドリスト2015絶滅危惧ⅠA類、アマミトゲネズミ=同ⅠB類、トクノシマトゲネズミ=同ⅠB類))のうち、まずアマミトゲネズミを対象とした飼育・繁殖の技術開発を先行的に実施する。そこで今年1月8日~10日に鹿児島県奄美大島で、かごわなによってアマミトゲネズミを44匹捕獲。うち雄雌各10匹をファウンダー(飼育する繁殖用個体)として選び、宮崎市フェニックス自然動物園へ12匹(雌雄各6匹)、埼玉県こども動物自然公園及び東京都上野動物園へそれぞれ4匹(雌雄各2匹)を送った。今後は、過去の飼育・繁殖事例などの知見を活用して長期的な飼育・繁殖の技術開発を目指す。なお、3匹が捕獲作業中に衰弱して死亡したという

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