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15年度のフロン漏れ235万トン

 環境省と経済産業省は20日、冷蔵庫やエアコンの冷媒に使われて地球温暖化に悪影響を及ぼすフロン類について、使用中に機器から漏れ出ている量の集計結果を初めて発表した。2015年度は計446事業者から報告があり、二酸化炭素(CO2)換算で235万トンに上った。
 国は15年施行のフロン排出抑制法で、一定規模以上の業務用冷凍空調機器を管理する事業者に漏れたフロン類の量の報告を義務付けた。漏れが最も多かったのは、スーパーなど各種商品小売業で全体の約4割にあたる87万トン(CO2換算)。コンビニなど飲食料品小売業が50万トン、食料品製造業が26万トンだった。
 環境省によると、年間約400万トンのフロン類が使用中に漏れ出ていると推定され、今回約半分を把握できたという。国は使用中の漏れ防止や、温暖化への影響が少ない冷媒への切り替えを事業者に促している。

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