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国外初、船橋「森のシティ」が選ばれる 環境に配慮した街、仏政府の認証制度

 環境に配慮した街づくりを評価するフランス政府の「エコカルティエ認証」に、船橋市北本町の「ふなばし森のシティ」がフランス国外からは初めて選ばれた。節電を促す仕組みや住民参加型のまちづくりなどが評価された。
 市や在日フランス大使館の発表資料などによると、同認証はフランスの住宅・持続的居住省が2012年から、「持続可能なまちづくりにかかわる模範的な事業」に与えている。「森のシティ」の認証は日本の国土交通省が14年にフランスから視察を招いたことがきっかけで、約1年の調査を経て、「すべての認定基準を満たしている」と判断された。昨年末にパリで認証授与の記念式典があり、松戸徹・船橋市長らが出席した。
 「森のシティ」は東武鉄道・新船橋駅の隣接地で旭硝子の工場跡地。三菱商事と野村不動産が事業主となり、14年7月に全体ができあがった。約17・6ヘクタール(イオンモール船橋を含む)の敷地に分譲マンションが1497戸、戸建て住宅が42戸あり、約4400人が住んでいる。電気の使用量が1戸ごとに分かるパネルや、使用量が増えると単価が高くなる料金体系など節電を促す仕組みを導入していることや、自治会の加入者が9割を超え、夏祭りや防災訓練などが継続的に行われていることなどが、特に高く評価されたという。
 松戸市長は「市のリクエストに事業者がこたえる形で開発が進められ、対外的にも認められる街ができた。今後の地区開発に向けて、大きなステップにできる」と話した。

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