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野生化ヤギが世界遺産脅かす

 世界自然遺産に登録された鹿児島県・奄美大島で、土砂崩落や希少植物の食害などを引き起こすノヤギ(野生化したヤギ)が増えていることが県の調査でわかった。山中の自然遺産区域内での生息も確認され、自然保護関係者からは生態系への影響を懸念する声も上がる。
 「群れでどこにでも現れる」。自然写真家でガイドも務める奄美市名瀬の常田守さん(68)は、以前から山に入るたびにノヤギに遭遇していた。海沿いの崖地で多く見られるが、近年は山中でも姿を現す。「ノヤギは自然遺産も関係ない。夜も活動し、根こそぎ草を食べる。希少植物も食べられる」と危惧する。

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