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プラゴミから鹿を守る 「消化できない」、若者らゴミ拾い /奈良県

 鹿が道に落ちたゴミを誤飲するのを防ぐため、若者でつくる奉仕活動団体「ローターアクトクラブ」が8日、奈良市の春日大社や奈良公園内のゴミ拾いをした。今年4月、衰弱死した鹿の胃からプラスチックのゴミの塊が見つかった。「鹿が危険な状態にあるのかも」。そう感じたメンバーがゴミ拾いを提案した。
 参加者約40人は「奈良の鹿愛護会」の職員から鹿を取り巻く環境について説明を受けた。「プラスチックのゴミは胃で消化できず、取り出すのも難しい。ゴミを食べさせないようにするしかありません」
 参加者はトングやゴミ袋を片手に約1時間半、ペットボトルや菓子の空き袋などを集めて回った。橿原市から参加した会社員の石走(いしばしり)のぞみさん(25)は「鹿が食べてしまいそうな小さなゴミこそ見落とさないようにしたいです」と話していた。

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