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松植樹「道の駅のシンボルに」 「高田松原」開業前に中高生 /岩手県

 陸前高田市に新しい道の駅「高田松原」が開業するのを前に7日、地元の中学生らが街路樹になるクロマツを植えた。東日本大震災から8年半ぶりの道の駅復活への期待と、松原再生への願いを込めた。
 この日は、地元の中学や高校の生徒38人が集まり、道の駅の前を通る国道45号の両側に30本の松を植えた。高田東中3年の熊谷寧音さん(15)は「街路樹ができ、町が色づいた。高田松原のシンボルの一つになってくれたらうれしい」。吉田有那さん(15)は「大人になって大きく育った松を見たい」と話し、自分たちの名前が書かれたプレートを木に取り付けた。
 クロマツを提供し、植樹を見守ったNPO法人「高田松原を守る会」の鈴木善久理事長(74)は「松が元のような大きさになるには50年はかかる。若い人たちに一緒に育てていってほしい」と期待を込めた。
 一帯は震災で約7万本あった松が「奇跡の一本松」を除いて流失し、道の駅「タピック45」は被災し震災遺構として保存されている。国と県、陸前高田市は22日に地域振興施設と津波伝承館などを整備した新しい道の駅「高田松原」を開業する。

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