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大規模土砂崩れ、緩い斜面で多発 火山灰土壌影響か 北海道地震

 昨年9月の北海道地震による大規模な土砂崩れは、勾配の比較的緩やかな斜面で多発していたことが、国立研究開発法人・寒地土木研究所(札幌市)の調査で分かった。火山灰が厚く堆積(たいせき)した土壌では、緩斜面でも地震による土砂崩れが起きやすいことは、これまでにも指摘されていた。研究者は、防災対策を検討する際に注意する必要があるとしている。
 同研究所の研究グループは、崩れた場所のうち、地震前の地形データが残る範囲を調査。四つの河川の流域ごとに調べた結果、平均勾配30度以下の斜面で崩れた場所は、最も割合が高かった川で80・7%にのぼり、他の3河川でも79・9%、72・6%、55・4%と、いずれも半数を超えた。特に勾配25~30度の斜面に土砂崩れが多いこともわかった。
 土砂崩れが集中した被災地の厚真町などの一帯は、樽前(たるまえ)山や恵庭(えにわ)岳の過去の噴火に伴う火山灰が堆積している。火山灰が厚く堆積した土壌では、2004年の新潟県中越地震や16年の熊本地震でも、緩やかな斜面で土砂崩れが起きたことが指摘されていた。
 一般に降雨による土砂崩れは急勾配の方が起きやすく、国の「土砂災害警戒区域」の指定基準も30度以上の斜面を対象にしている。主任研究員の村上泰啓さん(57)は「火山灰由来の土砂がもろくて細かいことを考え、緩斜面でも崩壊があるという事態を想定して、防災、減災対策を考える必要がある」と話す。

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