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ギョギョ! クニマス見学3万人 田沢湖畔「未来館」オープン1年 /秋田県

 仙北市の田沢湖畔に田沢湖クニマス未来館がオープンして、7月1日で1年になる。70年以上前に姿を消した湖の固有種クニマスの「里帰り」は多くの人に歓迎され、集客は順調だ。一方、山梨県から借りた10匹(3歳魚)のうち4匹がすでに死に、生き物を展示する難しさにも直面している。

 今月16日朝。未来館の職員が、展示用の水槽で死んでいるクニマス1匹(体長32センチ)を見つけた。死因はわかっていない。未来館で死んだのは昨年10月19日と11月2日に続いて3匹目。借りた10匹の一部を飼育している県水産振興センター内水面試験池(北秋田市)でも1匹死んでおり、残り6匹となった。27日現在、そのうち4匹が展示用水槽にいる。
 減った分をすぐに補充するのは難しい。山梨県でもクニマスは希少だからだ。
 同県富士河口湖町のクニマス展示館は昨年、6歳魚2匹と3歳魚9匹の計11匹を展示していたが、その後6歳魚は2匹とも死に、3歳魚も2匹を同県水産技術センター忍野支所に人工授精などのために移したため、現在展示しているのは7匹だけだ。同支所では昨年12月、人工授精で61匹の稚魚が誕生したが、生態は謎が多く、どれだけ成魚に育つかはわからない。
 未来館の24日現在の入館者数は2万9883人で、年間目標の3万人はほぼ達成した。目玉のクニマス展示に不安を抱えながらも、健闘している。同館名誉館長の中坊徹次・京大名誉教授がクニマスの再発見に至る物語が中学1年の国語の教科書に掲載され、中学1、2年生の団体が県内外から訪れている。
 館内には、戦前のクニマス漁で使っていた杉の丸木舟(国指定重要有形民俗文化財)や漁具が並び、壁には田沢湖の自然や湖畔の人たちの生活などの説明書きもある。大竹敦館長は「長年かけてつくられた自然も壊れる時は一瞬だという、環境問題・自然科学に関心を持つきっかけにもなっているようだ」と話している。

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