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「コウノトリに選ばれたまち」 雲南で野外最多の4羽目巣立つ /島根県

 雲南市教委は25日、同市大東町で営巣した国の特別天然記念物コウノトリのつがいの子ども4羽のうち、最後の1羽が24日に巣立った、と発表した。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)によると、コウノトリの野生復帰後、野外の一つの巣から1シーズンに4羽が巣立つのは最多だという。
 最初の1羽が巣立ったのは18日で、以後、21日、22日と順調に巣立っていた。
 4羽の親鳥は雄の「げんきくん」(4歳)と雌の「ポンスニ」(6歳)。3月10日ごろから、産卵した卵を交代で温めている姿が見られ、ヒナの誕生は4月14日に確認された。その後の血液検査で、4羽のヒナすべてが雌と判明した。
 げんきくんは昨年5月にペアを組んでいた雌をハンターの誤射で失い、新たにポンスニとペアとなっており、市教委は静かに見守ってきた。
 郷公園の山岸哲園長は、「豊岡でも見られない4羽同時の育雛(いくすう)(ふかと飼育)と巣立ちは、予想を上回るもの。まさに雲南市は、コウノトリに選ばれたまちになった」と祝福のコメントを寄せた。

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