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ジビエ給食、おいしいね 智頭の小中学校 /鳥取県

 智頭町の小中学校で19日、ジビエ給食が出た。町内産シカ肉のドライカレー。4月に町内で開業した獣肉解体処理施設「ちづDeer’s」で処理したミンチを使用した。子どもたちに地元産ジビエのおいしさを知ってもらい、消費拡大につなげる狙いがある。
 町立学校給食センターによると、昨年度は隣の若桜町の施設で処理したシカ肉を使ったもみじ鍋を給食で提供した。今後は「ちづDeer’s」から仕入れて、定期的にジビエ給食を出す計画。月1回程度を目指しており、来月はシカ肉の酢豚風の予定という。
 この日、智頭小1年2組の教室では、「ちづDeer’s」代表の赤堀広之さん(28)が、田畑を荒らすシカを捕獲していることや、シカ肉に栄養が豊富なことを説明。シカ肉は初めてという岸本知希君(1年)は好きな牛肉とは「違う味」と話し、「おいしい」と残さずたいらげた。赤堀さんは「おいしいと食べてもらえてうれしい。家でもどんどん食べてほしい」と話した。
 県食のみやこ推進課によると、県内では昨年度、学校給食週間などに境港、若桜、八頭、智頭、湯梨浜、三朝、南部、大山、日野、日吉津の10市町村の学校給食でカレー、ぼたん汁、焼き肉などのジビエを提供。16年度の4市町村から倍以上に増えた。若桜町教委では今年度、ジビエ給食を年2回に増やす予定といい、県内で広がりつつある。

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