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気候変動の適応策で所沢市、スロバキア首都と連携 ブラチスラバと課題共有 /埼玉県

 所沢市は、欧州連合(EU)や国土交通省などが2017年からの3年間で取り組む「国際都市間協力(IUC)プロジェクト」の対象都市に選ばれた。スロバキア共和国の首都ブラチスラバ市とペアを組み、気候変動への適応策などに取り組む。県内初の選出都市となる。
 プロジェクトは、持続可能な都市開発に向け、各国の都市が共通の課題解決に向けて連携し、解決策を共有しようという取り組み。両市の課題は「気候変動適応策」と「都市における自然に根ざした課題解決」。
 藤本正人市長は「環境問題に先進的な海外の良い部分を学び、それを通じて協力の心を育んで人々が仲良くなればとの思いでプロジェクトに応募した」と話す。将来は、環境姉妹都市のような関係をつくりたいという。
 市や国交省によると、昨年までに弘前(青森)、生駒(奈良)、郡山(福島)、横浜(神奈川)、一宮(愛知)の5市が選ばれ、今回、所沢、鎌倉(神奈川)、豊田(愛知)の3市が選ばれた。今秋、この8市がEU側を訪問し、来春にブラチスラバ市を含むEU側の参加都市が来日する予定だという。
 プロジェクトの選考作業にかかわる名古屋大院環境学研究科付属持続的共発展教育研究センターの井村秀文特任教授は「所沢はマチごとエコタウン所沢構想を掲げ、再生エネルギーの普及促進に積極的だ。ブラチスラバ市は気候変動による都市気候変化に取り組み、市内の浸水などと向き合っている。両市が共に学びあうのは意義がある」と話す。

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