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微小プラ抑制、法案提出へ 生態系への影響懸念 与野党議員

 世界の海に広がり、生態系への影響が懸念されている小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」について、与野党は5日、事業者に対し排出を抑制するよう求める海岸漂着物処理推進法の改正法案を、議員立法で今国会に提出する方針を決めた。今国会での成立を目指す。
 マイクロプラスチックは大きさが5ミリ以下の粒。プラスチックが劣化し、細かくなったもの。スクラブ剤として洗顔料などに入っていた「マイクロビーズ」もある。魚や鳥の体内から確認されるなど、生態系への影響が心配されている。
 改正法案は、歯磨き粉や洗顔料などのメーカーに対し、マイクロビーズの使用を抑制するよう努力することを求める。また、容器や製品にプラスチックを使う事業者に対しても、リサイクルを推進するなどプラごみの排出抑制に努めるよう求めている。ただ、罰則はなく努力義務だ。
 ここ数年、米国や英国、韓国、台湾などで、マイクロビーズの使用を禁止する法制定の動きが出ている。日本でも日本化粧品工業連合会が2016年、会員企業に使用中止を求める通知を出している。また、欧州委員会は今年5月、ストローなどの流通を禁じる規制案を提案。各国で脱使い捨てプラスチックの動きが出ている。

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