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再生エネ電力、黒字に みやま、三セク3年目で初 家庭向けは伸び悩み /福岡県

 再生可能エネルギーの普及に取り組む第三セクター「みやまスマートエネルギー社」が創立3年目の2018年3月期決算で初めて黒字になった。本業のもうけを示す営業利益は603万円で、最終的なもうけを示す純利益は107万円だった。
 みやま市が4日の定例記者会見で公表した。
 15年2月に設立された同社は初の決算だった16年3月期決算は営業利益、純利益ともにマイナスで、昨年3月期は営業利益が6759万円、純利益も1851万円のマイナスだった。このため、今年度は黒字となったものの、累積赤字は3484万円残っている。
 売上高は、前年同期比136%増の18億1101万円。電力契約状況は、法人向けの高圧契約が411件、家庭向けの低圧契約が2718件だった。ただ、約1万4千世帯ある市内の家庭との契約数は目標の1万件に対し、1022件にとどまっている。
 これについて、同社は「経営基盤確立を優先するため、法人向け営業を強化したことや、市内の一般家庭への周知不足が原因。今期は一般家庭向けの営業を強化したい」としている。累積赤字についても「今期で解消させ、財務体質を改善させていく」とした。
 同社は太陽光発電の電力を企業や家庭に供給しているほか、他の自治体の風力や太陽光発電の電力を別の自治体に供給する仲介事業にも進出。さらに今年12月にはバイオマス発電による電力供給も始動させる。

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