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氷筍一つ一つに生命力感じる、群馬・大幽洞窟からの報告

ふだんは群馬・玉原高原で活動している県自然保護指導員の古見満雄さんが、今回は同県みなかみ町藤原地区を訪れ、大幽洞窟(おおゆうどうくつ)の氷筍の様子などを報告してくれました。ご紹介します――。

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大幽洞窟への急斜面

玉原高原の北側、藤原地区にある大幽洞窟を訪ねました。そこには水滴が落ちることによって生まれる、石筍ならぬ氷筍を見ることが出来るのです。

YAHOOのピンポイント天気予報では終日晴れマーク!それなのに集合時は雨、それでも目的地に車を走らせ、標高が高くなると雪へと変わっていきました。

この地域で生まれ育った仲間のガイドでの入山です。大幽歩道周辺はカラマツを中心とした植林地ですが、雪が降る事によって、雪解けの薄汚れた景色をリセットし、カラマツの細かな枝には雪が着き、きれいなロケーションを作ってくれました。

スノーシューはほとんど沈むことなく、積雪の表面が凍っているために「カリカリ!」とスノーシューのクランボン(刃)が音を立てます。本来ならば暖かな陽射しを浴びながらの予定だったのに、時折横殴りの雪が吹き付ける中での歩行となりました。

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見事なオブジェだ!

洞窟周辺では、雪崩があったのかと推測される箇所が見られ、洞窟の入り口付近も落雪の影響だろうか、何処にあるのかが解りません。しかしそこには見事なつららが作られていました。これは豊富な雪解け水が流れることを物語っていて、この水が染み込み洞窟内に滴り落ちるのだろうと推測しました。

当初、氷筍のシーズンに遅れていたために、解けてしまっているかも知れないとの予測でしたが、なんと、見事な氷筍に出会うことが出来ました。それも遅れたことによって氷筍が育ち、大きいもので高さ82cm太い部分で直径20cmも有りました。

薄暗い中での画像確保ですが、苦戦を強いられました。三脚はなく、ストロボは使いたくない、自然光で何とかならないかと試行錯誤の結果、シャッタースピード優先での確保でした。

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背丈が揃う氷筍

微妙に背丈が揃う氷筍、洞窟入り口からの光を受け不思議な空間が広がっています。氷筍一つ一つに何か生命力を感じ、感銘を受けて帰ってきました。

2017年3月19日

古見 満雄

(利根沼田自然を愛する会副会長、Nacs-J 自然観察指導員、森の博物館玉原・楽迎員)

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